日本海フェスティヴァルオーケストラ2019 終宴!

新しく立ち上げた、「日本海フェスティヴァルオーケストラ」2019年度プロジェクト、大盛況のうちに終了致しました。全国各地から福井に集まってくださって本当に幸せでした。

このオーケストラのコンセプトは、「楽器を持った盆踊り」。この五年間福井で指揮して感じた、福井の音楽文化の課題を解決するためには何ができるか、ということを考えて導き出したものでした。「音楽によるソーシャル・イノベーション」というと壮大にすぎるかもしれませんが、この日本海フェスティヴァルオーケストラは、福井のPR、文化観光のさらなる活性化、そうしたことにもささやかながら貢献できるものとして在りたいと思っています。

学生時代から福井で共に演奏してきて、就職して福井を離れた教え子たちがお盆に楽器を持って戻ってきてみんなで集まって演奏できるように。全国各地で一緒した演奏者たちが、福井の観光や美食を楽しみながら、お祭りのように楽器を奏でて騒げるように。日本海沿岸や北陸近郊の方々が音楽で交流できる場となるように。そんな思いを込めて立ち上げました。(詳細はこちらをご参照ください

当日は台風10号の上陸と重なってしまったため一時は中止も考えましたが、参加者の皆様からも「ぜひやってほしい」という声を沢山いただき、決行することに。なんと、皆さん開催前日から福井に前入りしてくださる方もたくさんで、台風直撃にも関わらず一般参加者の参加率100%(!)という驚異の結果が。これは本当に驚きであり、幸せなことでした。

皆さんと演奏している時間も忘れがたいものでしたが、私が思わず涙してしまったのは懇親会二次会にて。福井駅前での「弥吉」さんに一次回でお世話になったあと、二次会会場は特に決めていなかったのですが、お店の外に出ると、もう五年間お世話になっている割烹「善勘」の大将がたまたま外に出ていらっしゃって遭遇。いつもは予約が取れないぐらいの名店ですが、今日は台風で空きがあるとのこと。それなら、と思って大将にダメもとで「30人いけますか」と伺ったところ、「まかせとけ!」と二階を貸し切りにしてくださり、しかも「せっかく来てくれたんやから目一杯楽しんでけ!」と絶品の刺身盛り合わせと福井の誇る美酒が一升瓶でドンドンドンドンー!とテーブルに!!!出てきたお酒は、「凡 ときしらず」「紗利五割諸白 純米大吟醸」「黒龍 九頭龍夏しぼり」「一本義 伝心 雪」「真名鶴 純米大吟醸 奏雨」…と特別なものばかり。そしてこれらはいずれも、この五年間「善勘」でお世話になっているあいだに教わった思い出のお酒ばかりだったのです。(お料理とお酒の写真は、参加者の@syplh01さんがブログにあげてくださっていましたのでぜひご覧ください。

二次会 -善勘さんにて
二次会 -善勘さんにて

福井で最初にひとりでお世話になったお店で、私が福井でいちばん好きなお店。いつも「職人」のあるべき姿を教えて頂き、私にとって芸術に携わるうえで「範」としてきたお店。そこに、全国から集った友人たちがお世話になり、美食と美酒に感動して「これは美味しすぎる!!」「やばすぎる!!!」とあちこちで叫び声が聞こえてくる。ちなみに二次会参加率は75%というこれまた驚異の数字。その様子を見ていると、この五年間福井で全身全霊打ち込んでよかった、日本海フェスティヴァルオーケストラをやってよかったと思えて、人前にも関わらず涙するのを隠しきれませんでした。台風が生んだ奇跡の一夜でした。

ゲストとして日本・世界各地から来てくださった友人たちにも本当にお世話になりました。コンサートミストレスの渡邉さんの素晴らしい音色、そしてクラリネット長谷川さんの絶妙なルバート。フルートの北畠さんとハープの山地さんには、モーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」を全楽章ご一緒して頂き幸せの極みでした。誰もが憧れるこの曲、指揮しながら、演奏しながら、みんな目がハートになっていましたね(笑)私のコンセプトを120%理解して、すばらしいロゴを作ってくださった菅野美音さんにもこの場を借りて御礼申し上げます。

フルートとハープのための協奏曲
フルートとハープのための協奏曲

一緒にこの企画を立ち上げて「実行委員会」をやってくださった、原田くん、亀谷くん、岡崎くん(いずれも福井大学フィルのOBです)に心からの感謝を。「不公平感のないように、そして笑いが起こるように、次回曲目は手作りの特製ルーレットで決めたい。桃太郎電鉄とか東京フレンドパークみたいな感じがいい。」という私の無茶なアイデアを彼らは本当に形にしてくださいました。夜な夜なこうやって作業してくれて…。

メイキング・ルーレット
メイキング・ルーレット

そして出来上がったのがこれ。みてください、オーケストラ史上例がないであろうこのルーレットを!

 

選曲ルーレット
選曲ルーレット

なんという手作り感の溢れるルーレット!!(笑)参加者から「次回やりたい曲」を3つ書いてもらって、2票以上入った曲のみパーセンテージを取り、エクセルで円グラフを作成。つまり、割合に応じてルーレットの幅を決め、そこから段ボールを切り抜き、盤面を作成。ルーレットを回すためには扇風機を使用!!!(弱風だと重すぎて回らず、強風にしました笑)

ルーレットを舞台袖から運んできた瞬間の大爆笑。曲が決まるまでのあいだに一切ギスギスした雰囲気にならずに、爆笑のなかで全員がカメラを構えてルーレットが止まるのを撮影している。「お、お、お、止まるぞ、止まるぞ、止まるぞ…!!」と全員で叫んでいる。これは私の理想そのものでした。選曲ってけっこう揉めるものだけど、これなら全員ハッピーになれるのではないか、という1つの挑戦だったのです。(もちろん、それがハッピーに作用するのはこういう場に限るかもしれませんが)オーケストラって、こういうふうな笑いがあってもいいと思うんですよね。

選曲決定の瞬間
選曲決定の瞬間

 

指揮台のうえで扇風機を回してルーレットをやる、というような奇想天外なアイデアをOKしてくださったみくに未来ホールさんには本当に頭が上がりません。このホールでなければ実現は難しかっただろうということが沢山あります。唐川さんをはじめ、職員の皆様には本当にお世話になりました。実は「みくに未来ホール」でオーケストラが鳴り響いたのは、これがはじめてとなります。「いつかオーケストラをこのホールで鳴らしてほしい」というお話を頂いて、それなら、と日本海フェスティヴァルオーケストラの会場をここに決めたという経緯もあったので、最初の’リスト「レ・プレリュード」が響いた瞬間は鳥肌ものでしたね。Amasiaのキャンプからこの日本海フェスオケまで数日間使わせて頂くうちに、ホールの響きが明らかに変わっていったことにもびっくりしました。ホールはひとつの楽器なのだと改めて思った次第です。

そんなふうに、日本海フェスティヴァルオーケストラは、沢山の方々のサポートのおかげで大盛況に終わることができました。大盛況を受けて、8月16日号の福井新聞にも大きく取り上げられましたので、また改めてご報告させて頂きたいと思います。一緒に企画してくれた皆さん、ホールの皆さん、参加者の皆さん、福井でお世話になったお店の方々、南は五島列島・北は秋田・海外はウィーンと遠くから来てくれた旧友や教え子たち、今回新しく出会った方々、そして、立ち上げのための場作りを多面的にサポートしてくださったリツアンSTC様に、心から御礼を申し上げます。「福井、最高!!」と言いながら参加者の皆さんが解散されていったのが何よりの幸せでした。

次回の日本海フェスティヴァルオーケストラは、2020年1月18(土),19日(日)みくに未来ホール の予定です。奏者募集は2019年11月ごろからの予定です。そうそう、最後にルーレットの結果ですが…メイン曲はボロディンの「ダッタン人の踊り」になりました!これをメインに据えて他の曲を考えていきます。もしかしたら次は公開コンサートになるかも?それでは皆様、また次回にお会いしましょう!!!冬の福井は、いっそうお魚が美味しいですよ!

日本海フェスティヴァルオーケストラ芸術監督・指揮
木許裕介

 

日本海フェスティヴァルオーケストラ2019
日本海フェスティヴァルオーケストラ2019

 

 

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