Profile

木許裕介/Yusuke Kimoto
For the music and By the music – 音楽に尽くし、音楽で橋を架ける

故・村方千之氏に指揮法を、故・立花隆氏に文筆を師事。20代から東南アジアで数々の演奏会を指揮したのち、イタリアを中心に欧州で研鑽を積む。2018年(30歳)ポルトガルで開催されたBMW国際指揮コンクール(The BMW IV International Conducting Masterclass and Competition)にて第1位優勝。同コンクール優勝は日本人として初となる。審査にあたったオーケストラ団員30名のうち10名が満点をつけ、審査総合計1850点中1563点を獲得するなど、圧倒的な成績を収めた。おなじく2018年、出身の大阪府高槻市より「特別功労賞」を受賞。以降、世界各地から指揮者として多数招聘され、グローバルな活動を展開。2022年夏に国内外で指揮したコンサートは全て満席を記録した。

国内では東京ニューシティ管弦楽団(現・パシフィックフィルハーモニア管弦楽団)、関西フィルハーモニー管弦楽団、神戸市混声合唱団などと共演するほか、日本各地の大学オーケストラやユース・オーケストラの指導に尽力。こうした実績から、2021年にはユースオーケストラの国際会議であるThe International Eurochestries Congressに日本代表として招かれて講演。次世代の音楽の担い手を絶やしてはいけないという強い思いから、コロナ禍においても各地の大学オーケストラの演奏会実現に全力を注ぎ、大学オーケストラの窮状を綴った記事「大学オーケストラの危機」は30万ヒットを超えるに至った。

「彼が指揮すればオーケストラがたちまちグルーヴしはじめる」「やる気とワクワクを引き出す天才的な才能。チーム・ビルディングの名手」「知性と感性の矛盾なき融合」と評され、2021年(33歳)エル・システマジャパン音楽監督に就任。「世界子ども音楽祭」(東京芸術劇場)や「エル・システマ子ども音楽祭 in相馬」(福島)「エル・システマ子ども音楽祭2022in駒ヶ根」(長野)など数々の演奏会を成功に導く。音楽を通した地域創生や国際文化交流、映画の指揮シーン指導、オーケストラと組織論・リーダーシップ論の接点を探る研究、産学界と連携した音楽の場づくり・人づくりのプロジェクトなど、革新的な活動でも注目を集めており、全国の大学や企業での講義講演およびワークショップなども多数。2022年にはTEDxUTokyoに登壇。

文筆や楽譜校訂の領域でも実績を築いており、演奏・執筆の両面で、日本人作曲家とブラジルの作曲家の紹介に注力。とくに貴志康一とヴィラ=ロボスについては日本を代表する研究者として知られる。近年は貴志康一「ヴァイオリン協奏曲」の校訂・監修版の楽譜出版や、ブラジル外務省が主導するプロジェクト「Brasil em Concerto」の日本盤解説(ナクソス・ジャパン)をほぼ全てにわたって担当。2022年には、駐日ブラジル大使館と共に「ブラジル独立200