Brazilian Music @home 第三弾

駐日ブラジル大使館と日本ヴィラ=ロボス協会のコロナ状況下におけるコラボレーション、Brazilian Music @homeも第三作目。今回は、日本ヴィラ=ロボス協会所属でブラジル在住のピアニスト清水由香氏による、 Francisco MignoneとEdino Krieger作曲のピアノ曲が配信されます。

ミニョーネとクリーゲル?と思った方はちょっとストップ!ミニョーネとクリーゲルは、日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ブラジルのクラシック音楽では「ヴィラ=ロボス以降もっとも重要な作曲家」と言われるほど知られた存在です。ミニョーネの作品は、リヒャルト・シュトラウスによって初演されたものもあり、多作で知られたヴィラ=ロボスに負けずと「生涯で1024曲作った」と言われているそう。(2の10乗なのが気になりますね)「ブラジルのワルツ王 Rei da Valsa」と呼ばれるほど、セクシーでダンサブルな曲がたくさんです。

クリーゲルは、ブラジルの現代音楽シーンを代表する作曲家で、長くブラジル音楽アカデミーのプレジデントを務めた作曲家。実は、日本ヴィラ=ロボス協会の名誉会員にもなってくださっています。「私はモーツァルトにもヴィラ=ロボスにもなれなかったけど、作曲家にはなったよ」とお茶目に話す氏は、ダリウス・ミヨーやコープランドに学び、独特の色彩とリズムを持った作品を生み出しています。僕は個人的にクリーゲルの作品が大好きで、ピアノ作品もさることながら、「二本のギターと弦楽のための協奏曲」とか「弦楽のためのディヴェルティメント」(二楽章が「ヴィラ=ロボスへのオマージュ」!)など、ぜひそのうち指揮してみたいと思っています。

ギターでいえば、Ritmataはむちゃくちゃかっこいいですよ。

あと、このフーガも妙にクセになるんですね。勝手に「だんご三兄弟のフーガ」と呼んだりしています。

…ということでちょっと長くなってしまいましたが、ブラジルのとっても素敵なクラシック音楽を、そして清水由香さんの演奏を皆様ぜひお聞きください。動画は明日公開予定です!(日本ヴィラ=ロボス協会会長 木許裕介)

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