代官山未来音楽塾の合宿で、越後妻有の「大地の芸術祭」に伺いました。芸術祭を堪能するのはもちろん、北川フラムさんとの対談・講義や、アボリジニの民族楽器イダキ(ディジリドゥ)にも触れさせて頂き、インスピレーションをたくさん頂く時間となりました。
北川フラムさんとの対談で印象的だった瞬間は無数にあるのですが、「面白さが第一になければ」と強調されていたのが印象的でした。お金になるかどうか、そういうことを超えて、まず面白いかどうか。未来に何を残せるのか。過去のなかにどう位置付けられるのか。それぐらいの好奇心とスケール感を持って仕事をしていかなければならない、それがアーティストの使命である、というお話を伺って、深く共感した次第です。また、「地域創生」の定義として、「ここに生きていることが誇りになること」というふうに語られたことも忘れがたい力強さがありました。
西洋にひれ伏すのではなく、我々は我々の文化を生きてきたということをもう一度再発見し、身体-手の文化を見つめ直していくこと。正解-不正解という他者の尺度ではなく、正義-不正義という自己の尺度をもっと大切にすること。第一線で格闘される北川フラムさんとお話しさせて頂いた言葉の数々を血肉に、明日からも自分ならではの生き方を心がけていきたいと思います。