本当は今日から相馬入りのはずでした。先日の地震に伴い、3月20-21日に予定されていた音楽祭は、5月7日-8日に延期となりました。衣装を詰めたスーツケースだけが先に相馬に行ってしまった。
入れた気合いの行き先がなく、ぼうっとした頭のままで入った中華料理屋のテレビに相馬の様子が映っていて絶句しました。なんということだ。あそこも、あそこもこんなに崩れてしまったのか。今はただ、仙台の知人や相馬のみんなが無事でいてくれたことが救いです。そして、中止とするのではなく、ただちに延期公演を企画したエルシステマジャパンの皆さんのエネルギーに感嘆します。
思い返せば、昨年の東京での「世界子ども音楽祭」の前にも地震で練習が飛びました。今年はコロナで活動ストップになった期間を乗り越え、臨時練習もたびたび設定しながら何とか間に合わせてここまで辿り着いたと思ったら、またしても音楽祭直前に地震に見舞われました。昨日まで練習していた場所は、いま給水所や避難所になっています。
なぜ福島をこんなに苦しめるのだ!と机を叩きたくなるぐらい、不条理の数々が重なります。しかし絶対に諦めない。5月に子どもたちが「できてよかった!」と笑ってくれるように私も万策尽くします。延期公演はGWの続きの土日となりますので、みなさまぜひ、相馬に応援に来てくださると嬉しいです。