イタリアから無事に帰国しました。帰って来たその足でスーツケースを荷解き&荷造り。担当している慶應SFCゼミの卒論指導のため、そのまま八ヶ岳に向かいました。時差ボケが少し残りながらも、緑溢れる環境で卒論指導および学問に専念。27時ぐらいまで毎晩のようにディスカッションでした。合宿終了後は特急あずさに乗って東京でリハーサル、ついで横浜でリハーサルと本番。そして京都で合唱稽古に福井で福井大学フィル合宿…..と、ほとんど自宅に帰らないまま日本を周遊していました。
自宅に戻ったのは一ヶ月ぶりでしたが、滞在時間はわずか一日という短さで、ちょっと笑いが込み上げてくるぐらいです。横浜での本番は長年の友人の結婚式での本番だったのですが、尊敬する友人がなんと、この結婚式のために書き下ろしの新曲を書いてくれて、それを初演させて頂きました。大切な友人の結婚を祝うため、大切な友人の曲を大切な仲間と演奏できて本当に幸せでした。演奏時間にしてみればわずか三分間だったけれども、忘れ難い三分間になりました。
福井大学の合宿では、朝から晩までひたすら弾きっぱなし!恒例となった初見大会で、ドヴォルザークの七番・八番・九番を一気に振ることになるとは思いもしませんでした(笑)合宿の数日でみなさんぐんと上達したと思います。来年の指揮のオファーも頂き感謝します。
こうやって毎日スーツケースを詰め替えて転々とする日々は楽ではありませんが、それが音楽や文章に関わるものであるかぎり、自分にはまったく負担でないようです。旅と音と言葉を職業にできてよかった。