昨年の「やまんなか音楽祭」にキャラバン・ストリングスのメンバーに出演してもらって以来、とっても深い思い入れのある町となった鹿児島県の錦江町。ぜひ学生さんたちにもこの町を知ってほしい・訪れてほしい、という思いで、九州の教え子たちや共演したフルーティストの学生さんたちをお繋ぎしました。錦江町クラシック、略して「きんくら!」。
錦江町にコンサートをお届けするだけでなく、これは学生さんにとっても良い旅になると思っていました。というのも、現在大学四年生のみんなは、入学してからほとんどずっとコロナ禍で、遠征にいって演奏するような機会がコロナ前の世代と比べて極端に少なくなっているからです。この機会に、自分たちが4年間取り組んできた楽器・音楽が、他のひとたちに喜んでもらえる価値あるものであることを「外」に出て感じてほしかったのです。
錦江町到着後、早速リハーサル開始。いつも素敵なイラストを書いてくれる九州大学芸工オケの森部さん(木許をLINEスタンプ化してくれました)は今回は司会として来てくれたのみならず、可愛いイラストをその場で書いてくれて、テンションがあがります。
現地で受け入れてくれる地域おこし協力隊の伊藤さんはプロのフルーティストで、つまり、学生さんたちにしてみれば、ただ演奏するだけでなくその過程でレッスンも受けられてしまうという、超お得な企画。とくにクーラウのフルート四重奏のリハはマスタークラスみたいで、フルートをちょっとだけ触る身として僕も学びが多かったです。
二公演したあとは海で遊んで温泉に入って打ち上げ!フルーティストの集いということで、山梨の笛吹ワインを持ってきてみたり、ここにしか無いクラフトビールを楽しんだり。町在住の現代美術家にもご一緒頂き、創作とは一体何であるのかについてみんなで熱く議論したり。
みんな錦江町の大ファンになって帰路につきました。この滞在を通じてサポートしてくださった皆様、聞きにきて下さったり「おかえり!」と声をかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。これからも友人の音楽家たちをたくさんご紹介できればと思いますし、錦江町と九州の大学生たちの音楽を通した交流が続いていくように、これからも微力ながら貢献できれば幸いです。