「恋の測りがたさにくらべれば」-「学藝饗宴」ゼミナール2018秋

芸術監督を務めている東京大学「学藝饗宴」ゼミナールの初回講義をいたしました。今年のテーマは「物語」そして欲望ということで、私の頭にあるイメージはオスカー・ワイルドの「サロメ」!学生が講義レポートを書いてくれたので掲載しておきたいと思います。

2018年後期ゼミ「学藝饗宴」の初回授業が、9日に行われました。初回授業では、自己紹介、続いて課題図書『サロメ』2冊(平野啓一郎さん訳と福田恆存さん訳)に基づいたディスカッションを行いました。その後には、講師の木許さんから「サロメと学藝饗宴」をテーマにした講義がありました。
今回のゼミのテーマである「物語」。あえて語らないという「余白を欲する」こと。「作品から作品へと軽やかに飛び越え、たえず外に開いていこうとすること。」そして何よりも「自分の言葉で物語る勇気」を持つこと。実際に指揮者として音楽を「物語」っていらっしゃる木許さんから語られる言葉にゼミ生たちは聞き入っていました。

課題図書『サロメ』では「欲する」ことがとても強烈に語られています。選考課題で「欲する」ことについて考えたゼミ生たちは「欲」について熱い議論を交わしていました。授業後の懇親会では、それぞれの自己紹介の話に花が咲きました。独特な選考課題を突破しただけあって、皆さん一癖も二癖もある方ばかりで、個性あふれる時間となりました。これからのゼミが楽しみです!

初回講義、サロメの余白

 

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