弟子のデビューに

福岡にて弟子のデビューを見届け、涙する。ベートーヴェンの「運命」とショスタコーヴィッチ5番。福岡で私が指揮した際に出会った彼は当時大学2年生。それから彼は指揮という芸術に魅せられ、福岡から東京の私のところに熱心にレッスンに通ってくれた。

まだまだ学ぶべき立場の自分が教えていいのか?と逡巡したこともあったけれど、彼の熱意に応えたくて数年にわたってレッスンを重ねた。その成果が昨日の舞台だった。お世辞抜きに素晴らしい演奏だった。自分が「運命」をはじめて指揮したのは彼と同じ年齢ぐらいのときだったが、今日の彼の指揮のほうが当時の自分より何百倍も豊かだった。そのことを誇りに思う。心からおめでとう。

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