ブラジルの作曲家、ヴィラ=ロボスについての拙稿が出版されました。Amazonなどでも入手可能です。「パリのヴィラ=ロボス ―『ショーロス』から『ブラジル風バッハ』へ―」と題したもので、昨年に東京文化会館で指揮したコンサートを契機に書き続けていたものです。
ヴィラ=ロボスが「ブラジル風バッハ」を生み出すためには、1920年代のパリ体験が重要な影響を果たしていることや、ヴィラ=ロボスが極めて戦略的に作曲スタイルを変遷させていったことなどを論じています。短い論文ですが、フランスとブラジルを繋げる研究が出来て良かった。指揮者として、日本ヴィラ=ロボス協会の会長として、慶應義塾大学SFC研究所上席所員として、これからも演奏活動と執筆活動をきちんと繋げていきたいと思います。