6月から「代官山未来音楽塾」という取り組みを始めます。日本を代表する文化芸術プロデューサーの浦久俊彦さんが塾頭を務め、私が副塾頭を拝命致しました。舞台は、今年50周年を迎える代官山ヒルサイドテラス。2019年春には、塾生たちのいわば卒業制作として「代官山未来音楽祭」を企画・制作・運営予定です。
この塾が目指すのは、特定のジャンルにおける演奏家や作曲家といった、従来型の専門家の育成ではありません。広く音楽の力と可能性を信じ、人と人、人と自然、人と世界とが共鳴するハーモニーを奏でることのできる人材、音楽の歓びを通じてまちづくりや地域の活性化を図ろうとする人を育成することを目的としています。私たちはそういった人を、「音楽創人」と呼びたいと思っています。
「音楽創人」であるためにはリベラルアーツの素養が欠かせない。この観点から、ゲストには音楽のみならず建築、科学、デザイン、哲学など各界の第一線で活躍する先生方をお迎えしました。基本的に講義は対象月のどこかの週の金曜日に予定されています。
2018年06月29日(金) 第1回 【イントロダクション】 浦久俊彦 (文化芸術プロデューサー/未来音楽塾塾頭)+木許裕介(指揮者/未来音楽塾副塾頭)
2018年08月10日(金) 第2回 【リベラルアーツ】 小林康夫 (哲学者/東京大学名誉教授)
2018年9月7日(金)〜8日(土)【合宿/アート】北川フラム(アートディレクター)
2018年10月12日(金) 第3回 【建築】 伊東豊雄 (建築家)2018年11月30日(金) 第4回 【哲学】 千葉雅也 (哲学者/立命館大学准教授.)
2019年01月11日(金) 第5回 【数学】 中島さち子(ジャズピアニスト/数学者/STEAMS 教育家)
2019年03月29日(金) 第6回 【音楽】 一柳慧 (作曲家)
自分で作っておいて言うのも変ですが、ものすごいラインナップになったと思います。とりわけ私にとっては、大学院時代の恩師、小林康夫先生とこうして一緒できることが大きな喜びです。選考課題作文は、「1000年後の世界にどんな音楽が鳴り響いていると思いますか?」年齢経験不問、学生割引有りです。興味のある方、ぜひ応募してみてください!