12月13日に指揮致します福井大学フィルハーモニー管弦楽団第63回演奏会が、福井県ケーブルテレビ発行の「けーぶるちゃん」に掲載されました。なんと今回の定期演奏会のCMや特集を組んで頂けることになり、その関係で雑誌にも掲載頂いたようです。福井大学フィルの長い歴史のなかでこれほどメディアに取り上げられるのは中々前例が無いとのことで、背筋が伸びる思いが致します。
大学オーケストラというのは、長い歴史の積み重ねによって形成されているものです。とくに福井という場所の場合(指揮させて頂くようになって分かったのですが)やはり東京や大阪など都心部と比べると、必ずしも音楽を勉強するための環境が整っているとは言い難いのが実状です。音楽大学やプロオーケストラが無いために、指導者の方々をお招きするのも東京ほど簡単ではありません。にもかかわらずこうしてオーケストラが続いており、沢山の団員の方々が初心者も含めて音楽を楽しむことが出来ているのは、それぞれの代の先輩方が心血を注ぎ、様々な工夫を試みて来たからに他なりません。
その意味において、今回こうしてメディア掲載されるまでに至ったのは、積極的な挑戦をしていく現役団員の方々の成果であり、同時に、ここまで福井大学フィルの歴史を作り上げて来た先輩の方々の成果でもあると思っています。これからも歴史を継承しながらどんどんと盛り上げて行きたいですね。そして、注目に応えられるだけの演奏をしなければ!
なお、また改めてご報告をと思いますが、「来年もぜひ」というお声がけを団員のみなさまから頂き、2016年度も福井大学フィルを指揮させて頂くことになりました。大学オーケストラを指揮させて頂くようになって一年目ですが、この経験は私の音楽人生のなかですでに掛け替えのないものになっています。若く気概に溢れた学生の皆さんと音楽できるのはとても刺激的で、これからもたくさん、大学オーケストラと共演を重ねていきたいと思っています。
2015年度の定期演奏会のためのリハーサルもいよいよ終盤。今からまた飛行機で福井に参ります。最後まで全力で走り抜きましょう!