週末は福井にてリハーサルでした。三連休の初日だからか、福井駅ちかくのホテルは全室満室、駅前にはいつになく人が溢れていました。「何か催しがあるんですか?」と聞いたところ、「さあ、何なんでしょう…?」とお返事される福井の人たちのマイペース感が大好きです。
リハーサルでは、マスネとシベリウスを集中的に。世紀末を生き、ワーグナーの息吹を受けた二人の大作曲家の傑作に取り組みました。フランス音楽独特の語尾のニュアンスやシベリウスの広大な景色と細やかな揺れを、学生さんたちといっそう共有して行きたいところです。
リハーサルを終えてからは、福井で一番好きな割烹にて絶品のお刺身に巨大な岩牡蠣。紗利の「風凛」純米大吟醸と共に。素晴らしくすっきりと切れていく後味に夏を思います。このお店にお世話になってもう三年目、今年もよろしくお願いしますとご挨拶できたことが幸せです。
下拵えの丁寧さと一貫した美学。音楽に共通することが多く、いつも「職人」の在り方を教えて頂く思いがしています。