画家・香月泰男の自伝『私のシベリア』は若き日の立花隆が香月を丹念に取材し、香月の筆をサポートして書いたものだ。20代のときに立花さんと山口の香月泰男美術館で一緒したとき、この時の思い出話を聞かせてもらい、いつか君もやってみるといい、面白いものだよ…と言われてから、ずっとそういう仕事に興味があった。
今回、10年にわたりアシスタントをさせて頂いているボスが自伝を出すというので、これは自分がやるべき時が来たと思った。9月のイタリアツアーの企画の合間を縫って連日深夜までインタビューと執筆を繰り返し、ついに形になる。立花さんの言うとおり、その過程で得たことは限りなかった。
ということで、構成協力という役割で本書に関わりました。(奥付にも名前掲載頂いており、本文にもたまに登場します)お手に取って頂けたら幸いです。
<木許執筆本一覧>
・単著
『ヴィラ゠ロボス – ブラジルの大地に歌わせるために -』(春秋社, 2023)
・共著
『明日へ翔ぶ 4 人文社会学の新視点』 −「パリのヴィラ=ロボス -「ショーロス」から「ブラジル風バッハ」へ(風間書房, 2017)
『午前四時のブルー 4 いま、夜が明ける』 −「ヴァリアシオン・シャンタント」(小林康夫ほか, 水声社, 2021)
『エル・システマ―音楽が与えてくれるもの』(エトヴァス・ノイエス新書, 2023)
・構成協力
『魂の音楽よ、日本に届け -吉田裕史自伝』(ミツイパブリッシング,2025)
・校訂楽譜
『貴志康一 バレエ音楽 天の岩戸』(甲南学園, 2024)
『貴志康一 ヴァイオリン協奏曲』(甲南学園, 2021)
