この三連休はコンチェルト祭りでした。まずは福井にてグリーグのピアノ協奏曲、ソリスト加藤さんとの初合わせ。ついで横浜にて、ブラームスのヴァイオリン協奏曲をソリスト大江くんと初合わせです。お互いどう来るか分からない一回目というのはいつもゾクゾクするぐらい楽しい。音楽の中でコミニュケーションを取って互いを理解していく幸せ、言葉よりもずっと豊かな音楽の会話…コンチェルトの醍醐味だなあと改めて思います。
考えてみれば小さい頃から、コンチェルトが大好きでした。訳も分からないままモーツァルトのピアノ協奏曲の全集CDを頂き、勉強の合間に聞いていたことを思い出します。コミュニケーションに溢れているあの感じ、互いの掛け合いが見えてくるような、生き生きとしたあの要素が好きだったのかもしれません。そんな私にとって、グリーグとブラームスという巨大な協奏曲を演奏する時間が楽しくないわけはなく、音楽を生き物としてとらえる喜びをめいっぱい味わいました。ソリスト大江君のブラームスはとってもアグレッシブでロマンチックですよ。みなさまぜひ鎌倉芸術館へ!
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