二つの出版 – 校訂楽譜と作曲家評伝

貴志康一のバレエ音楽「天の岩戸」校訂版ついに完成。そして拙著『ヴィラ=ロボス』(春秋社)の重版および電子書籍化が決定!誕生月に嬉しいニュースでした。

貴志康一の楽譜は3年がかりの仕事となり、この楽譜を作るため、しばらく高千穂に滞在して日本神話研究をしていました。高千穂のみならず全国各地で沢山の方々のお世話になり、改めて個別に御礼をお送りさせて頂きたいと思います。2021年に上梓した「ヴァイオリン協奏曲」に続いて、貴志康一の作品の普及に微力ながら貢献できれば幸いです。

ヴィラ=ロボスの本は、ヴィラ=ロボスという決してメインストリームでは無い作曲家、しかも500ページという分厚い本が初版から一年で重版になるのは快挙だそうで、編集者の林さんと大変に盛り上がりました。それだけ沢山の方のお手に取って頂いていることをうれしく思います。

駐日ブラジル大使館からも、下記のように重版のお知らせを頂きました。

ブラジルのクラシック音楽の偉大な作曲家の一人であるエイトール・ヴィラ=ロボスは、ヨーロッパのクラシック音楽の伝統的なスタイル要素とブラジルのフォークロアを融合させ、オリジナリティ溢れる作品を創造しました。2023年には、ギマランイス・ホーザ文化院の支援の下、指揮者である木許裕介氏による日本語で書かれた初の評伝『ヴィラ=ロボス:ブラジルの大地に歌わせるために』が出版されました。大好評につき、春秋社は2024年に重版の決定を発表しました。当評伝で取り上げられている楽曲を中心とするプレイリストも公開されています。https://haruaki.shunjusha.co.jp/posts/6995

Um dos maiores compositores brasileiros de música clássica, Heitor Villa-Lobos criou obras únicas que mesclam elementos estilísticos da tradição clássica europeia com o folclore brasileiro. Em 2023, com apoio do Instituto Guimarães Rosa, foi lançada sua primeira biografia em japonês: “Villa-Lobos: para fazer a terra do Brasil cantar”, de autoria do Maestro Yusuke Kimoto. A primeira impressão fez sucesso tamanho que a editora Shunjusha anunciou uma segunda impressão para 2024. Para acompanhar a leitura do livro, foi disponibilizada playlist com as principais obras da música brasileira mencionadas ao longo da biografia:

(駐日ブラジル大使館FB投稿より)

ヴィラ=ロボスという作曲家に関心がある方にはもちろん、ブラジルの音楽・文化研究にとっても末長くお役に立てたら幸いです。

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