この数日は、9月24日のコンサートで指揮するヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ9番」をひたすら勉強していました。8分の11拍子のフーガ、とんでもなくレンジの広い響き!この曲がどれほど緻密に練られたものであるのか、ようやく少し分かってきた気がしています。
あとは見出したものをどこまで実現できるか…。前奏曲一発目の「しゃきーん!」という和音で、湿った霧を立ち込めさせたい。弦楽版と合唱版を細かく見比べることでわかってきたことも多々です。ヴィラ=ロボスがどうして前奏曲とフーガでそれぞれ楽譜に無いリピートをしていたのかも今なら理解できます。(私もフーガのリピートを今回取り入れてみます)
日本ヴィラ=ロボス協会の会長を務める身としてもこの曲はとっても大切な曲。紀尾井ホールの素晴らしい音響のなかでぜひ皆さんに聞いていただきたい!なお、本公演には駐日ブラジル大使館様から下記の後援レターを頂戴しました。ご後援に感謝して、今の私にできる限りのヴィラ=ロボスを奏でたいと思います。