ポルトガルの国際指揮コンクールで優勝致しました。

2018年4月23~28日に開催されたポルトガルの国際指揮コンクール(The BMW IV International Conducting Masterclass and Competition)にて優勝致しました。同コンクールでの優勝は日本人初となります。コンクール初参加でこのような賞を頂いたことを、大変嬉しく思っています。

2018年4月23日~28日にエシュポゼンデ/ポルトガルにて開催された同コンクールは、2015年より始まったAtlantic Coast International Conducting Competitionを前身とするものです。4回目の開催となる本年は、マスタークラスとコンクールを併設した形での開催となりました。一次予選通過者は9名から成り、参加者の国籍はイタリア、スペイン(カタルーニャ)、ポーランド、アルゼンチン、モロッコ、アメリカ、台湾、中国、日本から成りました。ピアノ連弾を相手とした指揮、ついで3回にわたるOrquestra da Costa Atlântica(Atlantic Coast Orchestra)とのリハーサルおよび本番によって評価がなされるものでした。ピアニスト2名、Orquestra da Costa Atlântica団員30名、マエストロ ルイス・ミゲル・クレメンテ氏の計33名によって成された投票により、審査総合計1850点中、1563点を獲得して第1位に選出頂きました。

予選で提出したのは、福井大学フィルと一年間かけて作り上げたシベリウスの交響曲第1番。中間段階でワーグナーの「ジークフリート牧歌」、そして決勝で指揮したのは、ベートーヴェンの「コリオラン」序曲です。3時間ほど舞台袖で待機して、最後に回ってきた20分間(なんと夜の23時20分から!)で手際良くリハーサルをし、間違いを指摘し、自分の音楽を刻んでいくのは相当に集中力を要しましたが、結果的には2分余らせて終わることができました。ポルトガル語でリハーサルをすることに挑戦し、オーケストラと精神的な距離を縮めることができたのは大きかったと思います。心が通ったという実感がありました。オーケストラ団員30名のうち10名ものメンバーが、全項目にわたって満点をつけてくださったということを後から知って、幸せな思いを致しました。

人生初のコンクール挑戦で単独優勝という結果を残すことができたのは勿論嬉しい事ですが、特別なことをしたという実感はありません。フィリピンやカンボジアで指揮していたときと同じく、限られた時間のなかで打ち解け、良い音楽を作り、コンサートを聞きに来て下さった方の心を揺さぶるような演奏をしたい、というそれだけの思いで過ごしていました。その意味では、「いつも通り」を評価して頂いたことが何よりも嬉しかったかもしれません。

そしてまた、このコンクールを通じて尊敬できる指揮者の同僚たちに沢山出会えたことが本当に幸せでした。同僚たちの指揮を見ていて、自分に足りないものが何であるか痛感することにもなりました。

最後になりましたが、これまで一緒に音楽をして下さった方々、時間を共に過ごして下さった方々に、心から感謝申し上げます。これからも花情竹性の精神を忘れず、日々邁進致します。

The BMW IV International Conducting Masterclass and Competition 1st Prize
The BMW IV International Conducting Masterclass and Competition 1st Prize

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One thought on “ポルトガルの国際指揮コンクールで優勝致しました。

  1. Veronika

    優勝おめでとうございます!
    Blahoželám k víťazstvu!

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