イタリア紀行2:ボローニャ歌劇場とイーモラ音楽祭

ボローニャに来てはじめての週末を迎えました。突然のことが多くてかなりバタバタしていましたが、この二日間でかなり貴重な経験をさせて頂きました。まずは特別に許可を頂いて、ボローニャ歌劇場にて芸術監督ミケーレ・マリオッティ氏のプローベを見学に。しかし歌劇場に行ってみると、誰もおらず。おかしいなあと思って歌劇場のスタッフに聞いてみたところ、急遽プローベがキャンセルになったそう。「朝のプローベで充分」ということで「みんな家に帰ろう」となったそうです(笑)

夜は歌劇場フィルの理事長であるマエストロ・ザニョーニ氏みずから運転する車に乗せて頂き、ボローニャから少し離れたイーモラという街に連れていって頂きました。イーモラはお城がたくさん残っていて、このお城の中庭で野外コンサートが成されるのです。ヴィヴァルディの「調和の霊感」や「フルート協奏曲」など、ヴィヴァルディばかりを取り上げたこのコンサート、素晴らしいクオリティで、特にコンサートマスターであるベンフェナーティ氏のソロに圧倒されました。私自身、これまでマニラやカンボジアで野外コンサートに取り組んできたこともあり、理想的ではない音響下で生じる時差をどのように埋めるかという点でも、リハーサルから非常に勉強になりました。ステージマネージャー的な仕事も無事こなすことが出来て一安心。終演後はフィルのメンバーと一緒にジェラートを堪能!

イーモラからボローニャに戻ったのは日が変わるころ。一晩ゆっくりと眠り、今度こそと思って歌劇場に向かいました。今日は運良くIader Bignamini氏のCIRO IN BABILONIAのプローベを見学することができ、ダイナミクスの幅に徹底的に拘っていたことをはじめ、色々と得難い勉強をさせて頂きました。歌劇場からの帰り道、すばらしいシャツを見つけて、街の小さなシャツ屋さんで一枚購入したのですが、「このシャツはうちの誇り」と店主が話していたのがとても印象的でした。楽譜屋さんにも巡り合っのたで、しばらく不自由しなさそうです。

 

 

 

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