Festival Eurochestries International Vol.3

音楽祭も残すは二日間のファイナル・コンサートのみ。各国の奏者たちと随分と仲良くなり、英語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・ウクライナ語・日本語をエクスチェンジしあう日々です。リハーサルの調子も上々。「ぐるりよざ」を狙い通りに組み立てていくことが出来ています。

Festival Eurochestries International Vol.2

音楽祭がはじまりました。開幕演奏会で急遽スピーチすることになり、フランス語で挑戦。しかもなぜか二夜連続で喋ることになって申し訳ないぐらいでしたが、ウケたからまあ良しとしましょう。ここ数日のお気に入り単語はmélomaneです。そして今日から合同オケのリハーサルも開始。

Festival Eurochestries International Vol.1

フランスで33年続くユースオーケストラの祭典Festival Eurochestries Internationalに、招聘指揮者としてお声がけ頂き参加します。日本人初の参加になります。2019年にモロッコの国際音楽祭で武満徹と芥川也寸志の作品を指揮しているときに、音楽祭プレジデントのClaude Révolteと知己を得たことがきっかけとなりました。

パリのヴィラ=ロボス

パリのヴィラ=ロボスについて話したばかりの私は、まさにその場にいる。彼はここに住んでいた。このアパルトマンに友人たちを招き、「ノネット」や「ショーロス」を作曲した。少し歩けばカフェ・フロールにドゥマゴ。あの時代のアーティストや哲学者たちの豊かな交流、彼もまたそこから多くを得たことだろう。

講演「ブラジルのクラシック音楽とは何か」

芦屋で講演。最新の研究成果を含め一時間半みっちりお話しさせて頂いたのですが、座席一杯&皆さん熱心にメモを取りながら聞いて下さって嬉しかったです。パリ体験を経て三人の偉大なる作曲家が抱えた「問い」、そしてブラジルのクラシック音楽をめぐる同時代の見取り図を共有できていれば幸いです。

カリンニコフ、ふたたび。

週末、福井大学フィルと8年目の共演。久しぶりにカリンニコフの交響曲第1番を振る。28歳で大学オーケストラを初めて指揮することになったときの思い出の曲。当時の自分が書いた文章を読み直して、どれだけ自分がこの曲に魅せられていたのかを改めて思う。カンボジアのバスの中で涙していたことを思い出す。慣れないロシア語に格闘したのだった。

影の発見 – 空を飛ぶ鳥の影は動かない

35歳で自分は死ぬのだと思っていた。根拠はない。何かに影響されたわけでもない。ただ何となく、35歳まで生きることができたらいいと思って過ごしてきた。だからこの年になるまでは後先のことなんて考えず、目一杯走って、学んで、ここで尽きたとしても後悔のない人生だったと言えるようにしようと思っていた。