大学オーケストラの危機

大学オーケストラの危機だ。このままでは、この文化が失われてしまう。もちろん大学オーケストラのみならず他の文化芸術やスポーツの部活・サークルも同様に危機にあるだろう。しかしここではとにかく、私が長く関わってきて実情を知っている「大学オーケストラ」の現状について書いてみたい。

常の岬

岬に立って、打ち寄せる波を見る。白波がぶつかる陸の先端はいつしか海になるだろう。その絶壁を自分の肌に重ねることを夢想する。吹き寄せる潮風。宙に舞って霧消するしぶき。絶壁は常に戦いの中にある。

「いま、夜が明ける!」with 東京ニューシティ管弦楽団

新しい季節ですので私もご報告をひとつ。東京ニューシティ管弦楽団さんと共演させていただくことになりました。9月24日紀尾井ホールです。我が哲学の師・小林康夫から投げられた言葉「いま、夜が明ける!」に応答するようにプログラムを組み立てています。

貴志康一「ヴァイオリン協奏曲」校訂・監修版完成!

途方もない時間をかけた大仕事がついに完成しました。全ては2018年の福井大学フィルとの演奏からはじまり、ここに結実!楽譜本体の校訂のみならず、1万字を超える解説を書き下ろし、しかも世界に届けたいという思いから解説英訳も掲載してあります。いまの私に知り得る限りの貴志康一研究を凝縮しました。