次々に公演が中止となり、いつものように音楽したり移動したりすることが叶わなくなったいま、まるで翼をもがれたような気分がする。日本はおろか、海外でのコンサートもほとんど無くなってしまった。しかし目の前の音楽に全力で向き合うことには変わりない。むしろ今こそ、音楽をどうしていくのか、音楽を携えるひとたちはどう生きていくのか、現状と未来を考えることが求められているように思う。
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遊びと祈り、そして永遠 -オーケストラ・ヘリクリサムによせて-
3月8日のオーケストラ・ヘリクリサムさんの演奏会パンフレットに寄稿した文章を掲載させて頂きます。残念ながらコロナウイルスの影響で本公演は中止(無観客での記念収録演奏のみ)となりましたが、この演奏会の魅力が少しでも伝われば幸いです。ほんとうに良い企画、良いチームでした。
コロナウイルスに伴う公演中止のご連絡
悲しいことですが、コロナウイルスに伴うコンサート中止のお知らせをさせて頂きます。
危機の自省録
息を整えてお湯を注ぐ。ふうっと膨らんでくる豆に魔術的なものを思う。珈琲を自分でゆっくり淹れる時間すら無くなっていたことに気づく。珈琲は褐色の魔術師。高校生のころお世話になっていた神戸の喫茶店にかかっていた額の言葉を思い出す。泡立ちを見つめるうち、自分の内面と豆の表面が触れ合ってくるような錯覚に陥る。
若人たちの凱歌を聴け-福井大学フィル第67回定期演奏会に寄せて-
福井大学フィルの第67回定期演奏会に寄稿した文章を転載させて頂きます。プログラミングの背景をお伝えすべく、毎年寄稿して今年で五年目になります。お運び頂いているお客様へのメッセージとして、学生たちへの激励として、毎年特別に大切な想いを込めて執筆しています。
福岡にて、プーランクとプロコフィエフ
週末は福岡でヘリクリサムさんとリハーサルでした。プロコフィエフの5番、とんでもない音楽!どの楽章も凄まじいけど、3楽章の和音のプログレッションはもはや正気の沙汰とは思えません。なんという響き!古典交響曲でドミソミ・ドミソミドと書くこともできればこんなビルドアップも…天才という言葉では到底足りません。
満席御礼!「みんなのオーケストラ」福井みくに未来ホール公演
満席御礼!福井のみくに未来ホールでの「みんなのオーケストラ」公演、大成功で終演しました。福井大学フィルの学生たちと一緒に色々工夫を凝らし、みんなの夢の詰まったコンサート。
なぜ福井で?-音楽に何ができるのか。
福井で指揮して五年目になります。つい先日、来年(六年目)も指揮することが決まり、福井はもう私にとって第二の故郷のような場所となりました。この地で長く暮らしている方々には到底及ぶべくもありませんが、これまで見聞きした経験を活かし、福井の活性化に少しでも貢献したいと思っています。
「貴志康一生誕110年」記念演奏会
新年度のお知らせをもう一つ!ご指名をいただき、9月に芦屋市主催の「貴志康一生誕110年」記念演奏会を指揮致します。オーケストラは、かつて芥川也寸志が音楽監督を務めた芦屋交響楽団さんです。曲は、貴志康一の最高傑作ともいえる交響曲「仏陀」!
モロッコ王国で指揮します。
本日よりモロッコ王国にて指揮して参ります。東京、九州、宝塚、福井…これまで共に演奏してきた友人たちや教え子たちと共に海を渡ります。日本人初の挑戦として、両国の歴史・文化に貢献できるよう、ベストを尽くしてきます!Amasia International Philharmonic, we are ready!!