三冊をめぐって

あるインタビューでおすすめの本を三冊紹介してほしい、ということだったので、かなり悩んだ末に、コクトー『僕自身あるいは困難な存在』(La Difficulté d’être)と、リルケ『マルテの手記」(Die Aufzeichnungen des Malte Laurids Brigge)と立花隆『青春漂流』の三冊を挙げました。コクトーは僕の人生を大きく動かした一冊。今までのブログ(http://kenbunden.net/wpmu/kbd_kimoto/)でも何度も取り上げてきましたし、色々なところからインタビューを頂いても必ず挙げるものです。「射撃姿勢をとらずに凝っと狙いを定め、何としてでも的の中心を射抜く」など、頭の中から離れなくなる言葉と強靭な思考で溢れています。

弔辞、あるいは出発のクレド

ご遺族の方々のご承諾を頂きまして、我が師・村方千之を「偲ぶ会」(2015年4月29日、於:京王プラザホテル)にて読ませて頂いた「弔辞」をここに掲載させて頂きます。村方先生がレッスンしていらっしゃった50年間の歴史を考えれば全くの若輩者に過ぎない私が弔辞を読ませて頂いて良いのかどうか、最後まで煩悶致しましたが、そこで生身の人間が声にして読むという、私の最後の「演奏」を先生に聞いて頂きたいという思いで、この文章を執筆させて頂きました。この「演奏」が、天国の亡き師へ届くことを祈ります。

三本の指揮棒

フィリピンのマニラ・セブと巡って一ヶ月続いたコンサートツアーが終わったあと、セブ島にあるSeven Spirit音楽教室の子ども達に、僕の使っている指揮棒を三本渡した。最初から渡すつもりでいたわけではないのだけれども、二 […]

Worldship Orchestra 2015夏秋ツアー

Worldship Orchestraの 次回ツアー詳細が発表されました。今回から僕は「正指揮者」(Permanent Conductor)という役職を拝命し、このオーケストラに関わらせて頂くことになりました。8月にスリランカ、9月にマニラ、11月にカンボジアと巡 る次回ツアーのうち、マニラとカンボジアの公演を指揮致します。

UUU2014冬の終わりに

UUUオーケストラ2014冬に参加した際の「報告書」に寄稿した文章を掲載致します。現在僕はUUUオーケストラの指揮から離れておりますが、3期・4期と指揮させて頂いて、誇張抜きに人生が変わるような経験をさせて頂きました。こ […]