静岡サレジオ学園にて講演とワークショップ

京都でフランス対談ののち、静岡へ。今日は静岡のサレジオ学園で朝からパフォーマンスと講演。「カントリーロード」を練習中の小学校四年生のリコーダーアンサンブルを、その曲についての指揮・指導を一切することなく、15分間のチーム・ビルディングと身体操法に関するワークショップだけで音をガラリと変える、という試みに挑戦しました。ちゃんと結果が出て良かった…(笑)

京都でフランスを知る -音楽、文学、そしてワイン-

「京都でフランスを知る -音楽、文学、そしてワイン-」と題して対談。畏友の歌人にして京都大学准教授の菅原百合絵さんとワインを切り口に、フランスの音楽と文学を自由に横断。ただのワイン好きの身ですみませんが、僭越ながらワインのセレクトもさせて頂き、ワインについての解説もさせて頂きました。

秋の旅

直島公演を終えてしばらくイタリアとスイスに。スカラ座でストレーレル演出の「フィガロの結婚」を見て、ミラノからチューリヒに向かう間にヘルダーリンの讃歌「ライン」を読み、ブラームスが交響曲第1番を書いたリューシュリコンを訪れ、帰国してすぐにベートーヴェン第9のリハーサル。

日本に戻ると、いつの間にかあの猛暑も過ぎて秋の空気!第九を指揮したのち、東京→福島→東京と毎日移動して本番を二つ。

1.まずはエルシステマ相馬の弦楽器教室の発表会。ベックのシンフォニアにエルガーの朝・夜の歌、そしてヴィヴァルディのダブルチェロ協奏曲にフランク・ブリッジのアイリッシュメロディ。バロック音楽とイギリス近代音楽の組み合わせであると同時に、実はヴィオラとチェロにフォーカスしたプログラム。アイリッシュメロディは子どもたちが大好きになってくれてとんでもない音が鳴りました。何よりチェロの2人の子どもたちがとってもよく頑張りました!

2.東京ではフェローオーケストラのキッズコンサート。0歳から参加できるコンサートで、昨年は小倉朗の「ブルレスク」やガーシュウィンの「パリのアメリカ人」など現代曲の管弦楽法にフォーカスしたプログラム。今年はロッシーニ、ビゼー、レハールと、オペラの名曲集だけで構成されたキッズコンサートにしてみました。フェローオケの皆さんの尽力のおかげで、メインのレハールでは、会場のスクリーンに子どもたちがその場で描いた絵が映し出される仕掛けが実現され、絵と音を自在に行き来することができて感動でした。さらにその場のアドリブで、お客さんも子どもたちもオーケストラの中に入って好きな楽器の横で「舞踏会の妖精たち(メリー・ウィドウのワルツ)」を聴いてもらうようにしました。

当初からやりたかったことは、ここに「舞踏会」を立ち上げるということ。視覚と聴覚の壁を子どもの柔らかい心によって取っ払うと共に、聴く-演ずるの壁を溶かし「参加する」にして、まさしく舞踏会のような賑わいをその場に立ち上げようとしたのです。最後、指揮台に上がってくれた子どもの手をとってレハールを指揮してもらっているとき、本当に2人でワルツを踊っているような心地になりました。アンコールはシンバルが会場を歩き回りながら叩くシュトラウスの「雷鳴と雷光」!これからも即興を大切に、インクルーシヴなコンサートを様々に試みていきます。音楽にできることはたくさんあると信じて!

Naoshima Synesthesia Festival「音楽と言葉の旅」終演!

Naoshima Synesthesia Festival、ほぼ満席のお客様に恵まれ終演!窓を開け放ち、風のそよぎと虫の声が遠くに聞こえる中で、武満、ドビュッシー、ラヴェル。そして平田オリザさん書き下ろしの演劇を交えた一期一会のショーソン。9月とは思えない猛暑も夕方には去り、どこか寂しさすら感じさせる秋風が吹いていました。

9年目の福井大学フィル

福井大学フィルさんとの9回目の合宿でした。リハーサルはもちろん、学生指揮者さん向けに指揮のレッスンをすることにも注力。「指揮法」つまり情報伝達のための技術にはじまり、今年は指揮者としての心構えや楽譜の読み方なんかもしっかり伝えたいと思ってマル秘資料を作ってみました。学指揮あっての大学オケですからね!

鹿児島県錦江町「きんクラ」Vol.1

昨年の「やまんなか音楽祭」にキャラバン・ストリングスのメンバーに出演してもらって以来、とっても深い思い入れのある町となった鹿児島県の錦江町。ぜひ学生さんたちにもこの町を知ってほしい・訪れてほしい、という思いで、九州の教え子たちや共演したフルーティストの学生さんたちをお繋ぎしました。錦江町クラシック、略して「きんくら!」。

Naoshima Synesthesia Festival

9月18日に瀬戸内の直島にて、ヴァイオリニストの庄司紗矢香さんが芸術監督をつとめる公演があります。(私は芸術監督補佐を務めています)本公演開催は一日だけですが、多様な表現手法とのコラボレーションを目指していることから、あえて「フェスティヴァル」の名前を用いました。

神戸市室内管弦楽団&神戸市混声合唱団、こどもコンサート『不思議な森への大遠足』

これは楽しいコンサートになりますよ!神戸市室内管弦楽団さんのキレ味、混声合唱団さんの圧倒的なクオリティと音楽への惜しみないdevote。リハから楽しくて仕方ありません。松﨑国生さんの委嘱作品の世界初演、指揮しながらちょっと感動してしまいました。ユーモアと広がりのある素晴らしい曲。

フェローオケ& Música sem Fronteiras群馬大泉公演終演!

一夜のコンサートで三回もスタンディングオベーションを頂いたのは初めて。最高のコンサートになりました。舞台と客席という垣根を超えてあの時間空間を共にした全ての人と一緒に作り上げる感覚。音楽は何のためにあるのか。今日の演奏会は自分にとっての一つの「解」といっても良いものになりました。