肌を震わせるものを求めて

しばらく立て込んでいて、ブログを更新できていませんでした。この間に、随分と沢山指揮のお問い合わせを頂きありがとうございました。こんなにこのページを見て下さっている方がいらっしゃったのだと、恐縮しつつも大変嬉しかったです。

灘校土曜講座2016 -終わりなき「冒険」をめぐって-

三年目となる灘校土曜講座、好評のうちに終了致しました。今年度は前半に芸術論と組織論、後半に「展覧会の絵」を用いた指揮レッスンを行いました。前半では、まずジャコメッティの「冒険」について話すところからはじめ、出口のない不可能の領域のなかを真っ直ぐ突き進むことを、言い換えれば「答えのない問い」に立ち向かうことの意味を伝えたつもりです。

平城宮×トゥーランドット

一年間かけて取り組んでいたボローニャ歌劇場との仕事、なんとか終演致しました。公益財団法人のプロジェクトマネージャーなるものに抜擢頂いてオペラの全スケジュール取り纏めを担うことになり、最初はどうしようかと思いましたが、皆さんのお力とご好意に支えられて、何とかここまで至ることができました。判断ひとつで300人の時間や億単位の金額が動くということの責任の重さはかなりのものがありましたし、海を挟んだ国際共同制作ならではの意思疎通の難しさや、ほとんど「外交」といってもよいほどの複雑な交渉過程に悶絶する日々でした。

ブラジルのナショナル・デー

ご招待に預かり、ブラジルナショナル・デーの大使館パーティに出席。ボサノヴァ流れる空間、大使自ら入り口で一人ずつお迎えくださることに感動。愛してやまないカイピリーニャや地ビールを傾けながらオスカー・ニーマイヤーの建築やヴィラ=ロボスの音楽について語る、幸せな時間でした。

 

イタリア紀行2:ボローニャ歌劇場とイーモラ音楽祭

ボローニャに来てはじめての週末を迎えました。突然のことが多くてかなりバタバタしていましたが、この二日間でかなり貴重な経験をさせて頂きました。まずは特別に許可を頂いて、ボローニャ歌劇場にて芸術監督ミケーレ・マリオッティ氏のプローベを見学に。しかし歌劇場に行ってみると、誰もおらず。おかしいなあと思って歌劇場のスタッフに聞いてみたところ、急遽プローベがキャンセルになったそう。「朝のプローベで充分」ということで「みんな家に帰ろう」となったそうです(笑)

イタリア紀行1:イタリア語とボローニャの街について

ボローニャに来て早くも一週間が経ちました。もう一週間なのかという気分と、まだ一週間なのかという気持ちと、両方が混在して不思議な気分ながら、それほど毎日が充実しています。フランスとドイツにしばらく滞在していたことがあるので何とかなるだろうと思っていましたが、想像していた以上にこの街に馴染むことが出来ています。

イタリア紀行

突然のことながら、本日7月18日より1ヶ月弱、日本を離れることになりました。イタリアのボローニャでオペラの勉強と制作の仕事をして参ります。この間、携帯電話が繋がりませんので、御用の方はメールやFB、LINEなどでよろしくお願いします。

福井大学フィル2016年度初回リハーサル!

今年もまた福井大学フィルハーモニー管弦楽団さんからお声がけ頂いて客演指揮者を務めております。そしていよいよ今年度のリハーサルがはじまり、この週末は福井に行っておりました。定期演奏会を指揮したのは昨年12月でしたから、半年ぶりに福井を訪れたことになります。昨年のカリンニコフ一番に続いて、今年は大好きなドヴォルザーク八番!