福井の名店にて。

週末は福井にてリハーサルでした。三連休の初日だからか、福井駅ちかくのホテルは全室満室、駅前にはいつになく人が溢れていました。「何か催しがあるんですか?」と聞いたところ、「さあ、何なんでしょう…?」とお返事される福井の人たちのマイペース感が大好きです。

「絵のような風景」続考 -Angelus.

ずっとマスネを勉強しています。今日は第三楽章にあたるAngelusについて。この曲は、ミレーの『晩祷』の影響か、日本語では「夕べの鐘」と訳されることが多いようですが、マスネのこの曲についてその訳は適切ではないかもしれません。というのは、これはキリスト教における「お告げの祈り」、アンジェラスの鐘を伴う一日に三度の「祈り」を描いたものであるように思われるからです。

マスネ「絵のような風景」と「スペインの夜」

この数週間は、福井大学フィルの定期演奏会のメイン曲であるシベリウスの交響曲第一番に没頭していました。シベリウスについては書き始めれば際限がないので、また項を改めて書くとして、今日は中プロになっているマスネの組曲第四番『絵のような風景』について少しだけ書いてみようと思います。

和菓子×ワインの会

紫陽花の季節、銀座で和菓子とワインを合わせる会にご招待頂く。和菓子作家・坂本紫穂さんによる工夫を凝らした素晴らしいマリアージュ!練り切りにチリのピノ・ノワールが合うのはびっくり。五つの和菓子をつらぬく儚いストーリーとポエジーを湛えたネーミング、そしてふくよかな味わい。すべてを通じて感じたのは「真夏の夜の夢」というテーマであり、「憧れ」という儚い感情の変奏でした。五感のコレスポンダンスをフルに楽しませて頂いた素晴らしい夜、大満足です。ありがとうございました!

 

仙台にて鷲田清一先生と対談

九州大学の本番を終えてそのまま仙台に向かい、仙台フィルのリハーサルを見せて頂いて勉強。そして東京大学「学藝饗宴」ゼミ仙台合宿の一環で、哲学者・鷲田清一先生とご一緒させて頂きました。指揮の下野先生の愛情が爆発するドヴォルザーク六番に感動し、翌日は鷲田清一先生とお話させて頂くという、きわめて充実した日々。

終演!九州大学芸工オケ第47回定期演奏会

30歳最初の本番、九州大学芸工オケさんの定期演奏会終演致しました。チェレプニンの「遠き王女」、プーランク「牝鹿」、プロコフィエフの交響曲七番「青春」。極めて珍しいプログラミングでしたが、九州中で話題になったようで、778名ものご来場者に恵まれました。東京から来てくれた友人や、母校の先輩であるピアニスト園田涼さん、そして作家の江國香織さんにもこの演奏会を聞いて頂けたこと、幸せです。

再びダイアログ・イン・ザ・ダークへ引率してきました。

東京に来てからもう10年近くになるけれども、そのなかでも「目の覚めるような体験」を挙げるとすれば、このダイアログ・イン・ザ・ダーク(DID)が真っ先に思いつきます。体験が3回、引率が2回。音楽に行き詰まったときには、いつもDIDを訪れてきました。

遊び人は何者になったか

30歳になった。歳を重ねるごとに文章を綴って来たけれど、この歳を迎えるにあたっては、自分の文章を引用せずに始めることは出来ない。25歳。大学院生のときに記した文章であり、もう二度と書くことはできないだろうと思える文章がある。