
ブラームスのブラームスらしさとは何だろう。触れた人なら誰でも少なからず味わうような、確かに存在する「ブラームスらしさ」。しかし言葉にならない「なにものか」。「ブラームスが分かるようになるのは80歳ぐらいだな」と笑っていた亡き師の大きな掌を思い出す。いまここで青い私がブラームスを論じることができるなどとは到底思えない。しかしそれでも、ある演奏が与えてくれた感動に突き動かされ、筆の向くままに言葉を綴っておく。
ブラームスのブラームスらしさとは何だろう。触れた人なら誰でも少なからず味わうような、確かに存在する「ブラームスらしさ」。しかし言葉にならない「なにものか」。「ブラームスが分かるようになるのは80歳ぐらいだな」と笑っていた亡き師の大きな掌を思い出す。いまここで青い私がブラームスを論じることができるなどとは到底思えない。しかしそれでも、ある演奏が与えてくれた感動に突き動かされ、筆の向くままに言葉を綴っておく。
2月9日に愛知県立芸術大学で初演する現代曲の譜読みをしている。年明けから勉強し始めていて、未だ十分に頭の中で音が鳴り切らなかったのだけれど、背景に置かれているマラルメの詩を楽譜に書き込んでみた瞬間、突然音が鳴り始めた。作曲者のこだわる「音響の発展」とはそういうことだったのか、と腑に落ちる。音響で描き出された時制の転換。いい曲だな…と思える。
Worldship Orchestra2016 マニラチーム初回リハ@名古屋、記録的な大寒波を吹っ飛ばすような熱さの篭ったリハーサルになりました。ラプソディー・イン・ブルーに三つのジャポニスムにカルミナ…自分の大好きな曲ばかり。少しの言葉で音楽がぐんぐん姿を変えて行くあの楽しみは何物にも代え難いです。
神奈川セリエスオーケストラの第5回演奏会を指揮させて頂くことになりました。2016年11月6日@鎌倉芸術館になります。神奈川セリエスオーケストラは、神奈川大学,専修大学,横浜国立大学,横浜市立大学の4大学が中心となって結成したオーケストラです。節目の時期となる第5回演奏会では、ソリストに大江馨さんを迎えてブラームスのヴァイオリン協奏曲、そしてチャイコフスキーの交響曲第4番を演奏致します。
大学院を飛び出して、指揮者として生きて行くことを決めた2015年。師を亡くしてから、沢山の方々や思いがけない出会いに支えて頂き、無事に一年の終わりまで辿り着きました。数えてみれば30公演も本番を指揮させて頂き、5月終わりに公開しましたこのウェブサイトも、半年でなんと12000以上ものアクセスを頂いておりました。
福井大学フィルハーモニー管弦楽団の第63回定期演奏会、盛況のうちに終演致しました。東京、愛知、京都、神戸と遠くから友人たちが聴きに来て下さって本当に嬉しかったです。応援して下さった皆様、ありがとうございました。
12月13日に指揮致します福井大学フィルハーモニー管弦楽団第63回演奏会が、福井県ケーブルテレビ発行の「けーぶるちゃん」に掲載されました。なんと今回の定期演奏会のCMや特集を組んで頂けることになり、その関係で雑誌にも掲載頂いたようです。福井大学フィルの長い歴史のなかでこれほどメディアに取り上げられるのは中々前例が無いとのことで、背筋が伸びる思いが致します。
合唱コンクールの審査、それから来年のオペラに関する打ち合わせを終えて、新幹線で神戸から東京に戻っています。考えてみれば今月は山手線よりも新幹線と飛行機に乗っている回数のほうが圧倒的に多いほどです。東京、福井、兵庫、大阪、京都、奈良、カンボジア……こうして日本・世界各地からお声がけ頂けるのはとても嬉しいことで、旅する日々を楽しんでいます。
プノンペン国際音楽祭にて、モーツァルトとベートーヴェンを指揮してきました。人生で二度目のカンボジア、人生で二度目の海外での「運命」!やっぱりこの曲は特別で、UUUオーケストラ&セブ・フィルハーモニックオーケストラとセブで演奏した日のことを思い出しながら飛行機に乗り、アシアナ航空で仁川を経由してプノンペンに向かいました。国際音楽祭の最終公演を指揮させて頂くというのはとても名誉なことで、ありがたい限りです。
創設時より関わらせて頂いて、現在は正指揮者を務めておりますWorldship Orchestraのダイジェスト映像を作って頂きました。僭越ながら私が「ワールドシップ」という名前を付けさせて頂いて以来、かなり多くの時間をこのオーケストラと共に過ごしてきただけに、こうやって活動を纏めて頂くと感無量なものがあります。