小林康夫、あるいはシベリウスの二番

夏の夜。私の大学院時代の師匠である小林康夫先生をお迎えして、東京大学「学藝饗宴」ゼミナールのセミファイナル回を開催しました。小林先生と場をご一緒すると、帰ってから文章を書かずにはいられなくなります。それぐらい、小林先生の言葉は私の「内側」を閃光で射抜くのです。

歴史が舞う -ドヴォルザークの「新世界より」-

「そのことを考えたとき、心がわっと動くような感覚に至ること」を自分の勉強状態のバロメーターにしている。それは論理に立脚しながら、どこかで論理を超えたものでなければならない。この感覚を味わえたときにはじめて、<それ>が自分の手の中に少しなりとも入ったのだと思える。

代官山未来音楽塾スタート!

6月から「代官山未来音楽塾」という取り組みを始めます。日本を代表する文化芸術プロデューサーの浦久俊彦さんが塾頭を務め、私が副塾頭を拝命致しました。舞台は、今年50周年を迎える代官山ヒルサイドテラス。2019年春には、塾生たちのいわば卒業制作として「代官山未来音楽祭」を企画・制作・運営予定です。

東京大学『学藝饗宴』ゼミナール 第二期

- 火曜日の夜、学術と芸術を求めんとする若者が駒場に集う - 昨年の春に鈴木寛先生と立ち上げた「学藝饗宴」ゼミナールの第二期がはじまります。第一期目となった昨年はマラルメの「火曜会」をイメージして、少人数でハイレベルな議論や体験を得ることを目指してきました。そして第二期目となる今年は、「ドン・キホーテ」にその姿を託しています。