先週末はフェローオケとキッズコンサート。毎回新しいことにチャレンジしてみたいというポリシーのもと、今回も団員さんたちと作り上げた企画進行と拘りの選曲とでお送りする。シュトラウスのワルツやチャイコフスキーのポロネーズ、ドヴォルザークのスラヴ舞曲に加えて、とっておきの貴志康一「日本スケッチ」の「祭り」やマルケスの「コンガ・デル・フエゴ」まで演奏!

先週末はフェローオケとキッズコンサート。毎回新しいことにチャレンジしてみたいというポリシーのもと、今回も団員さんたちと作り上げた企画進行と拘りの選曲とでお送りする。シュトラウスのワルツやチャイコフスキーのポロネーズ、ドヴォルザークのスラヴ舞曲に加えて、とっておきの貴志康一「日本スケッチ」の「祭り」やマルケスの「コンガ・デル・フエゴ」まで演奏!
鹿児島県錦江町で、フルーティスト・伊藤愛さんと一緒に企画しているクラシック・キャラバンプロジェクト「きんくら!」の第二回。昨年のフルートアンサンブルに続いて、今年は弦楽四重奏とフルートのコンサートを企画してみました。今ここでこの人たちと何を演奏すべきか。そのことを徹底的に考えるが、わたしにとって最大の楽しみの一つなのですが、そうしてメイン曲として考え至ったのはこの曲でした。
私の本を読んでブラジルに旅行したという京大オケの学生さんがこんな写真を撮ってきてくれました。リオデジャネイロのヴィラ=ロボスのお墓に拙著を添えてくれたのです。2022年、ヴィラ=ロボスの命日に、まさしくこの景色に立ち、絶対にこの本を完成させなければいけないと奮い立ちました。それから2年。重版・電子書籍化まで頂いて多くの人に本が届き、遂にはこの場所に献花のごとく捧げて頂いたことが幸せでなりません。これからも、誰かにとっての花のように在る本を綴り続けていきたいと思います。
初日リハーサルを終えて、これはめちゃくちゃ楽しいコンサートになるぞ!とワクワクしています。神戸市室内管弦楽団さんのキレッキレサウンド、神戸市混声合唱団の高いクオリティと子ども心を忘れないピュアさ、森脇さんと松﨑さんの見事な編曲、演出や舞台監督さんの柔軟さ、そしてナビゲーターであり打楽器奏者の安永さんの彩り豊かなリズム!さらに長谷川さんの即興ワークショップまで加わります。(サムネイル写真は松崎さんと!)
さて、どうして指揮棒についての記事を書こうと思ったかというと、とっても面白い指揮棒を入手したからです。フランスの誇る弓職人Rolland Benoitによる二種類の作品。作り手曰く、日本でこの指揮棒を取り寄せたのは私が初めてで、それゆえに日本で使っているのは現在私だけのようです。さっそく神戸室内管弦楽団&神戸市混声合唱団さんとのリハーサルから実用してみました。
オーケストラのプレイヤーたちが何百万、ときには何億もの楽器を奏する横で、指揮者は800円ぐらいの棒を振っているのだから面白いですよね。各地で指揮についてお話しする機会があるたび、そんなことを言ってきました。
久しぶりに自宅に戻ると、1万字ほど解説を執筆したフランシスコ・ミニョーネの協奏曲集のCDが届いていました。と同時に、公私ともにミニョーネのパートナーであった素晴らしいピアニスト、マリア・ジョセフィーナ・ミニョーネが7月中旬に101歳で天寿を全うされていたことを知りました。(Morre aos 101 anos a pianista Maria Josephina Mignone.)
もう10年以上の付き合いになる友人のダンサー、砂原伽音氏が主催する教室の発表会のリハーサルを見学させて頂く。彼女には2月に鎌倉でビゼーの「カルメン」を私が指揮したコンサートを聞いてもらったばかり。このコンサートで砂原氏のインスピレーションにも火がついたそうで、次は自分がカルメンの振り付けをするのでぜひ、ということで今回の機会となった。こうして長きにわたり、音楽と舞踏で濃密な刺激を交換し続けられていることを幸せに思う。
今日からこの公演に専念します。昨年は比較的ライトなクラシックとブラジル音楽でしたが、今年はがっつりクラシックとブラジル音楽で!
長い旅を終えて久しぶりの東京。昨晩は代官山未来音楽塾の第一回講義で、浦久俊彦さんとご一緒する。2018年以来の塾の再開。その意味でも長い旅から帰ってきた気分だった。音楽の未来を考えるのであれば、未来の担い手たる若い世代の現状に触れないわけにはいかない、と思う。