もう10年以上の付き合いになる友人のダンサー、砂原伽音氏が主催する教室の発表会のリハーサルを見学させて頂く。彼女には2月に鎌倉でビゼーの「カルメン」を私が指揮したコンサートを聞いてもらったばかり。このコンサートで砂原氏のインスピレーションにも火がついたそうで、次は自分がカルメンの振り付けをするのでぜひ、ということで今回の機会となった。こうして長きにわたり、音楽と舞踏で濃密な刺激を交換し続けられていることを幸せに思う。
新しき幻想:フェローオーケストラ第7回定期演奏会プログラムに寄せて
(※団員さん向けに書いたメッセージの一部を編集して掲載しています)今回も攻めたプログラムの演奏会を開催できることを嬉しく思います。ところで、未就学児も参加できるようなインクルーシヴな演奏会で、どうしてこんな曲目をやるのでしょうか?フェローオケの皆さんと作り上げたこのプログラムの意味を読み解きつつ、私なりの考えをまとめておきたいと思います。
2023年の活動一覧(国内)
駆け抜けた一年でした。大晦日の今日もずっと書き物と譜読みに集中していて、振り返りの記事を書こうと思ったらもう陽が沈んでいてびっくり。でも、その慌ただしさが心地よく、とても健康に過ごすことが出来た一年であったように思います。
東洋大学管弦楽団「第九」演奏会、大成功!
東洋大学管弦楽団第九演奏会、1200人のお客様に恵まれ終演!!!依頼を受けた一年前は実現できるのか怪しいぐらいだったこの演奏会。けれども、ベートーヴェンは困難にぶつかるときにこそ演奏したいと思うのです。学生たちと一丸となり、夢を追い続ける時間は楽しいものでした。
東洋大学管弦楽団「第九」演奏会の実現に向けて
ご縁を頂き、ベートーヴェンの「第九」を指揮することになりました。オーケストラは東洋大学管弦楽団。聞けば、このオーケストラは四年に一回第九をやるのが伝統だったそう。しかしコロナによって、全国的に大学オケは活動自粛を余儀なくされ、学生たちは第九どころか普通の演奏会すら実現が困難な数年間を過ごさざるを得ませんでした。
福井大学フィルとの9年目の共演
12月は演奏会がたくさん!まず、今週末は指揮して9年目になる福井大学フィルの定期演奏会でした。死の舞踏、レプレ、ボロディン二番といずれも手強い曲ばかりながら、学生たちは最後に物凄い上達を見せて、本番では自由に音のなかで遊べていたように思います。
11月はブラジル祭り!(3つの講演と演奏)
11月は、ブラジル音楽関係イベントに多数登壇しました。ちょうど11月はリオデジャネイロで「ヴィラ=ロボスフェスティヴァル」が行われているので(昨年参加しました)日本版のフェスティヴァル?!のつもりで、各地でヴィラ=ロボスの魅力をお届けしました。
「大学オーケストラの危機」のあとに。
ちょっとした覚え書き。各地の大学オケを指揮していると、色々な点でコロナ禍の約3年の影響を感じることがある。ようやく活動が再開できても、それまでのようにはいかないという苦労が沢山出てきているように思う。たとえば、コントラバスの現役団員がゼロ(コロナ以前は数人いたのに)という大学オケが散見されるようになってきたこと!
東京大学「学藝饗宴」ゼミ14期目スタート!
本日は東京大学の学藝饗宴ゼミにて初回講義。初回講義をするのも14回目、今年はプレヴォー/プッチーニの『マノン・レスコー』の分析を見せる。昨期の『カンディード』とも直接的な呼応関係にあり、以前に分析を見せた『カルメン』や『椿姫』や『サロメ』とも繋がりが深い。
兵庫県私立灘校土曜講座(8回目!)
10月・11月は講演や講義ラッシュです。今日は、出身の灘校で土曜講座に登壇していました。学生さんたちに「78回生です」と言われて58回生としては隔世の感がありましたが、8回目となる今年も濃密に指揮レッスンを出来て良かった。