アリアを聞きながら、その人が手に収めている時間と空間の広がりを考える。時間の見通し。意識の触手を延ばしうる空間のサイズ。それを「巻き込む力」と言い換えても良いだろう。すっかり親しくなった歌の友人たちの素晴らしい演奏を聴か […]
Author: Yusuke Kimoto
東京大学フィロムジカ交響楽団・団内演奏会を指揮します。
9月6日、東京大学フィロムジカ交響楽団の団内演奏会を指揮させて頂くことになりました。翌日からマニラ入りなので中々ハードなスケジュールですが、母校である東大、それも駒場キャンパスに呼んで頂けるようになるのは一つの夢だったの […]
福井大学フィル第二回リハーサル・ノート
前回の第1回リハーサル記録が福井大学フィルのみなさまから好評だったとのことで、自分の振り返りも兼ねて、せっかくなので毎回リハーサルノートを書くことにしました。今回はカリンニコフの難所でとっておきの練習方法を実践し、それか […]
和の距離 – 尾高尚忠「フルート協奏曲」をめぐって –
福井へ第2回リハーサルに向かう車中でこの文章を書いている。7月初旬の東京は日照時間わずか10分程度という記録的な曇り空と雨模様だったが、昨日あたりから雲は晴れ、夏らしい陽射しが注ぎ始めた。紫外線に困りつつもどこか人々の顔 […]
日本・イタリア国際協同制作オペラ「道化師」(I Pagliacci)
色々なご縁を頂いて、2015年9月の中旬に姫路城・京都国立博物館・オペラシティで開催が予定されている日本・イタリア国際協同制作オペラ、レオンカヴァッロ「道化師」に、スタッフとして関わらせて頂くことになりました。
福井大学フィル、初リハーサル!
先週末は福井大学フィルハーモニー管弦楽団さんとの初リハーサルのため、福井に出かけてきました。半年間中毒のように勉強し続けたカリンニコフを実際に音にすることが出来る喜びはもちろん、福井を訪れるのは実質はじめてのようなもので […]
慶應義塾大学SFC研究所上席所員に採用されました。
本日付けで、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(Senior Researcher, Keio Research Institute at SFC)のお名前を頂きました。指揮者として採用されるのは同研究所はじめてかもしれま […]
母校の東京同窓会
駒場で助手をしている授業を終えたあと、ご厚意に預かり、母校の東京同窓会に途中から参加させて頂く。突然のことだったので桜色のシャツにストールをひっかけたような格好だったのだけれども、芸術に携わる身としてはこれもアリかなと思 […]
「旅のはじまり」、「熱狂」のありかた — WSO2015年度シーズン・プログラムによせて —
正指揮者を務めておりますWorldship Orchestraの2015年度夏秋ツアーのシーズン・プログラムについて寄稿致しました。2015年度春の選曲やシーズンプログラム解説文も担当させて頂きましたが、有り難い事にこれ […]
カリンニコフ研究 Part2(交響曲第1番と同時代の彼の楽曲、特に歌曲について)
Part1では、カリンニコフ本人の手紙のリーディングを通じて、交響曲第1番執筆時の彼の状況や思考を立上がらせることを試みた。ロシア語からの翻訳ということで私には十分に訳しきれなかったところが多かったかもしれないが、交響曲 […]