子どもたちに武満を

今年は節目の演奏会が続く。音楽監督をしているエル・システマジャパンの相馬の音楽祭が第10回を迎える。記念すべき第10回に何の曲をやるか?自分のなかでそれは早い段階から決まっていた。武満徹をやるのだ、と。それも、あえて「海」ということをテーマとしてセレクションし、「系図」で終わろうと。

東京大学にて武満徹論

福井大学フィルとの演奏会後、数日間書斎に籠って武満研究に勤しむ。そして東大駒場キャンパスの懐かしい五号館で授業。立花隆ゼミの活動でよく使ったこの部屋で講師として話すのは(しかも、立花さんが生涯追いかけ続けた武満のことを話すのは)不思議な感じがした。

福井大学フィル第72回定期演奏会終演!

53日間降り続いた雨が今日になって止んで快晴。過去最高のお客様数に恵まれ、一同渾身の演奏に。学生たちの最後の成長は素晴らしいものがありました。前日より今日のゲネプロが、今日のゲネプロより本番がよかった。終演後のみんなの晴れやかな顔を見ていると泣けてくるほど、指揮者冥利に尽きました。

2024年の終わりに

山代温泉。偶然にも古総湯を貸切で堪能させて頂く。あまりにも美しい湯、忘れ難い思い出となる。山代温泉は魯山人ゆかりの地。三十代でまだ何者でもなかった魯山人はこの地に一年滞在し、九谷焼の名工である初代・須田菁華から陶芸の手ほどきを受ける。それが彼にとって人生の決定的な転機となった。

埼玉大学管弦楽団第106回定期演奏会終演!

学生の皆さん、よくぞここまで成長してくれました。シュトラウスの名曲メドレー「芸術家のカドリーユ」に、ロッシーニの「グリエルモ・テル」序曲、そして埼大オケでは10年ぶりとなるラフマニノフの交響曲第2番。ロッシーニから早速Bravo!を頂きテンション最高潮。ラフマニノフ2番も本番にしか鳴らない音が響きました。特に三楽章、遂にあの弱音に届きましたね。アンコールはエルガーの「エニグマ変奏曲」より「ニムロッド」を、過ぎ去る一年・来たる一年への祈りをこめて演奏しました。

格好いい大人たち

福井の大好きな寿司屋にて、各地から奏者として来てくれた友人達と冬の魚を堪能。そこに行きつけの割烹料理屋の大将が客としてふらりと訪れ、奇遇ですね、という話をして一緒に飲んでいたところ、先に帰られた大将が我々の会計をほぼ全額支払って下さっていたことが判明。あまりにも粋すぎる…。

東洋大学管弦楽団第94回定期演奏会終演!

年末は、三つの大学オーケストラの演奏会に走り回っていました。2023年12月にベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付き」で共演した東洋大学管弦楽団と今度はカリンニコフの交響曲第1番。2023年5月にベートーヴェンの第6番「田園」で共演した埼玉大学管弦楽団と、今度はラフマニノフの交響曲第2番。そして(本番は1月ですが)福井大学フィルハーモニー管弦楽団とチャイコフスキーの第5番。重量級の曲を抱えて全国走り回る年末となりました。まずは東洋大学管弦楽団から!