
公開からお知らせが遅くなってしまいましたが、こちらの映画にて、六角精児さんの指揮シーンの指導をさせて頂きました。六角さんの観察眼と模倣の鋭さに感動しました。貴重な経験をさせて頂き感謝です。
フランスから帰国してすぐに、東洋財団様主催、関西フィルと神戸市混成合唱団さんとの「四季&海道東征」公演でした。兵庫県芸術文化センター大ホールの予定座席が満席となる大盛況で終演しました。
ライナーノーツを執筆したセーザル・ゲーハ=ペイシの「交響的組曲&ホーダ・ジ・アミーゴス(Symphonic Suites Nos. 1 and 2 / Roda de Amigos)」CD、およびライナーノーツを監修したヴィラ=ロボスの「ピアノ作品全集」が、いずれも『レコード芸術9月号』にて特選盤に選ばれました。
音楽祭も残すは二日間のファイナル・コンサートのみ。各国の奏者たちと随分と仲良くなり、英語・フランス語・スペイン語・ポルトガル語・ドイツ語・ウクライナ語・日本語をエクスチェンジしあう日々です。リハーサルの調子も上々。「ぐるりよざ」を狙い通りに組み立てていくことが出来ています。
音楽祭がはじまりました。開幕演奏会で急遽スピーチすることになり、フランス語で挑戦。しかもなぜか二夜連続で喋ることになって申し訳ないぐらいでしたが、ウケたからまあ良しとしましょう。ここ数日のお気に入り単語はmélomaneです。そして今日から合同オケのリハーサルも開始。
フランスで33年続くユースオーケストラの祭典Festival Eurochestries Internationalに、招聘指揮者としてお声がけ頂き参加します。日本人初の参加になります。2019年にモロッコの国際音楽祭で武満徹と芥川也寸志の作品を指揮しているときに、音楽祭プレジデントのClaude Révolteと知己を得たことがきっかけとなりました。
パリのヴィラ=ロボスについて話したばかりの私は、まさにその場にいる。彼はここに住んでいた。このアパルトマンに友人たちを招き、「ノネット」や「ショーロス」を作曲した。少し歩けばカフェ・フロールにドゥマゴ。あの時代のアーティストや哲学者たちの豊かな交流、彼もまたそこから多くを得たことだろう。
芦屋で講演。最新の研究成果を含め一時間半みっちりお話しさせて頂いたのですが、座席一杯&皆さん熱心にメモを取りながら聞いて下さって嬉しかったです。パリ体験を経て三人の偉大なる作曲家が抱えた「問い」、そしてブラジルのクラシック音楽をめぐる同時代の見取り図を共有できていれば幸いです。