肌を震わせるものを求めて

しばらく立て込んでいて、ブログを更新できていませんでした。この間に、随分と沢山指揮のお問い合わせを頂きありがとうございました。こんなにこのページを見て下さっている方がいらっしゃったのだと、恐縮しつつも大変嬉しかったです。

再びイタリアで

あけましておめでとうございます。年末年始、再びイタリアに渡り、ボローニャ歌劇場フィルハーモニーのニューイヤーコンサートのアシスタントをさせて頂いていました。10日間、ボローニャからフィレンツェまで走り回り、本番では楽屋からステージ、さらには一階から三階までを十五往復したので、筋肉痛になりました(笑)嵐のような日々でしたが、本当に得難い経験を沢山させて頂いて感謝しています。

灘校土曜講座2016 -終わりなき「冒険」をめぐって-

三年目となる灘校土曜講座、好評のうちに終了致しました。今年度は前半に芸術論と組織論、後半に「展覧会の絵」を用いた指揮レッスンを行いました。前半では、まずジャコメッティの「冒険」について話すところからはじめ、出口のない不可能の領域のなかを真っ直ぐ突き進むことを、言い換えれば「答えのない問い」に立ち向かうことの意味を伝えたつもりです。

協奏曲の三連休 -グリーグとブラームス-

この三連休はコンチェルト祭りでした。まずは福井にてグリーグのピアノ協奏曲、ソリスト加藤さんとの初合わせ。ついで横浜にて、ブラームスのヴァイオリン協奏曲をソリスト大江くんと初合わせです。お互いどう来るか分からない一回目というのはいつもゾクゾクするぐらい楽しい。音楽の中でコミニュケーションを取って互いを理解していく幸せ、言葉よりもずっと豊かな音楽の会話…コンチェルトの醍醐味だなあと改めて思います。

平城宮×トゥーランドット

一年間かけて取り組んでいたボローニャ歌劇場との仕事、なんとか終演致しました。公益財団法人のプロジェクトマネージャーなるものに抜擢頂いてオペラの全スケジュール取り纏めを担うことになり、最初はどうしようかと思いましたが、皆さんのお力とご好意に支えられて、何とかここまで至ることができました。判断ひとつで300人の時間や億単位の金額が動くということの責任の重さはかなりのものがありましたし、海を挟んだ国際共同制作ならではの意思疎通の難しさや、ほとんど「外交」といってもよいほどの複雑な交渉過程に悶絶する日々でした。

ブラジルのナショナル・デー

ご招待に預かり、ブラジルナショナル・デーの大使館パーティに出席。ボサノヴァ流れる空間、大使自ら入り口で一人ずつお迎えくださることに感動。愛してやまないカイピリーニャや地ビールを傾けながらオスカー・ニーマイヤーの建築やヴィラ=ロボスの音楽について語る、幸せな時間でした。

 

八ヶ岳・横浜・京都・福井

イタリアから無事に帰国しました。帰って来たその足でスーツケースを荷解き&荷造り。担当している慶應SFCゼミの卒論指導のため、そのまま八ヶ岳に向かいました。時差ボケが少し残りながらも、緑溢れる環境で卒論指導および学問に専念。27時ぐらいまで毎晩のようにディスカッションでした。合宿終了後は特急あずさに乗って東京でリハーサル、ついで横浜でリハーサルと本番。そして京都で合唱稽古に福井で福井大学フィル合宿…..と、ほとんど自宅に帰らないまま日本を周遊していました。