Vogliamo produrre un vino di emozione

自分が関わったプロダクトで中途半端なものは残したくない。久しぶりに徹夜仕事が二日続き、難所を乗り越えて週末。一息つこうと思って、今日の天気にはこれしかないという一本を頂く。

ランゲのブリッコ・マンゾーニ2009。ネッビオーロ80%、バルベーラ20%のブレンド。さすがモダンバローロの旗手とあって、口に含むとバニラを密かに感じさせつつ、アーモンドのような香りとバラの香りが複雑に重なり合う。明快な骨格のなかで極めて充実した広がりを見せつつ、後味は爽やかなものを残す。

彼のVogliamo produrre un vino di emozione(心を動かすワインを作りたい) という言葉は、音楽や文章にも同じく、ものづくりのあるべき姿と思う。そんなことを考えながら、制作している冊子の最後の締めに取り掛かる。

 

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