Serendipity Brass presents the Stan Kenton Christmas !

とっても楽しみにしていたコンサートStan Kenton Christmas Concertが終わってしまいました。レニングラード交響楽団元首席トランペット奏者のアレクセイ・トカレフ氏、東京フィルハーモニー交響楽団ホルン奏者の古野淳先生、クラウド・ゴードンの直弟子にしてハイノートヒッターの代名詞である杉山正先生など、クラシックとジャズの両分野のトッププロ奏者ばかりが集まった演奏会。指揮していてゾクゾクしました!

聴きに来て下さったWorldship Orchestraのメンバーがこんな感想を書いて下さったので、転載致します。

2015年12月24日
Serendipity Brass@かなっくホール

 

昨日は木許さんが指揮をする演奏会
最初から最後までずーっとキラッキラッのブラス✨
ラッパとホルンの通常の音域がわからなくなるくらいハイトーンばかり、脳の血管がプチッといっちゃうような音ばかりのクリスマスソング

 

最高にかっこよかった…
ああいうの聴くとほんとトキメク❤️
もっと聴きたかった

 

ジャズを指揮する木許さんを客席から観るのは初めてだけど、すっごい楽しいんだろうなっていうのがバンバン伝わってきました。

こちらもすっごい楽しかったです♪

素敵なクリスマスイブでした
ありがとうございます☺️

 

 

この感想に書いてくださったように、スタン・ケントンのアレンジにはかなりのハイトーンが多用されています。(ハイノートヒッターとして世界的に知られたメイナード・ファーガソンもスタン・ケントン楽団に所属していた、と書くと、ご想像頂けるでしょうか)今回のコンサートで使用した楽譜は、スタン・ケントン自身がレコーディングの際に使用していたもので、ホルンに軽くHigh Gを求めてきますし、トランペットにはDouble High Aまで出てきていたはずです。音程的にこれを当てることはもちろんながら、しかもそのハイトーンを良い音で吹いて下さるのだから、トッププロはやっぱりすごい。ジャズを指揮するのははじめてで不安もありましたが、リハーサルで振り下ろした瞬間からそんなことを忘れてしまうぐらい、このステージに関わることができるのが楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。トランペット奏者の長堀さんが書いて下さったご感想をご紹介させて頂きます。(こちらにリンクさせて頂きました。)一緒に演奏して下さった方々も「楽しかった!」と思って下さったようで、最初から最後まで幸せなステージでした。

本番ではアレクセイ・トカレフ氏がオープニングでピッコロトランペット、フリューゲルホルンなどを駆使しながらソロを四曲も聞かせて下さり、後半では、アメリカから帰国されたサックスの杉山奈津希さんもその音色をめいっぱい聞かせて下さいました。出演者の一人として書くのは手前味噌になってしまいますが、とても贅沢なコンサートになったのではないかと思います。クリスマス・イヴに足をお運び頂いたみなさま、ありがとうございました。そして、指揮のお話を下さった星先生、杉山先生、ありがとうございました!

ちなみに、スタン・ケントンの曲のほかにももう一曲、クラウド・ゴードンのもとで学んだVince Gassi氏の書き下ろし編曲によるMy Favorite Thingsも我々で演奏しました。私の大好きなSound Of Music(自分の「十八番」として、この曲のメドレーをこれまでに50回ぐらい演奏しています)のなかの言わずと知れた名曲、いつも振るときはワルツのように一つ振りで取りますし、そもそも指定テンポ的に一つ振りにするところですが、それでは今回のこの編曲の持つシャープな切れ味やアグレッシブさが出ないと感じたので、三拍子でスピーディに取ることに挑戦しました。音域的にも非常に大変ながら、素晴らしい奏者の方々のおかげで編曲の格好良さを引き出せたかと思います。

編曲者のGassiさんからも、Excellent!! Awesome performance. Congratulations to the whole band!! Would love to hear this live. というお褒めの言葉を頂いてほっとしました。世界初演(!)ということで、Youtubeにアップしたものを掲載致しますので、ぜひご覧ください。