音と書のコレスポンダンス

本当に実現できました。音と書のコレスポンダンス。ご縁を頂いて知り合った、福井出身の世界的書家、吉川壽一先生とのコラボレーションです。吉川先生はエルメスへの作品提供はじめ、大河ドラマ『武蔵』やモーニング連載『バガボンド』等のタイトルも書かれていらっしゃる世界的書家です。

そんな先生に私が福井大学フィルの指揮に賭けている想いをお伝えしたところ、福井大学フィルの今年の定期演奏会のために、御筆を揮って下さいました。この包みの中に、その書が納められています。お願いしたのは今回の演奏プログラムの背景にある哲学であり、私にとっても大切な言葉!そしてそれは、(私が思う)貴志康一という夭折の天才の精神であり、同時に、福井大学フィルに送りたい言葉でもありました。

包みを開けた瞬間に全身が震えるほど感動しました。溢れ出る迫力と慈愛。書とはこういうものなのか。ただただ圧倒されました。ガツーンと頭をやられたような痺れと共に、背筋がピンと伸び、幸せがじわじわと湧き上がってくる。貴志康一の『ヴァイオリン協奏曲』とドヴォルザークの『新世界より』を演奏するコンサートにこの書を頂いて本当に幸せです…。

異分野とのコラボレーション、そしてコレスポンダンス。私としてはCollaborationというlaborをベースとした言葉より、Correspondenceという、respondeという応答-照応を意味するニュアンスのほうが(もちろんボードレールのことを踏まえて)相応しいと思うのですが、今回はまさに、音と書でコレスポンダンスをさせて頂いたというふうに感じています。私がプログラミングに込めた哲学を何倍にも凝縮させて書で表現して下さった吉川先生、本当にありがとうございます。異分野とのコレスポンダンスこそ指揮者としての自分の使命と任じ、これからも好奇心を失わず、ワクワクするものを作って参ります。

 

 

 

 

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